未経験からITエンジニアへの転身する方法

2020.01.27-- 最終更新日:2020/02/03

昨今、ITエンジニアを目指そう!みたいなフレーズがTwitter、YouTubeなどのSNSを中心に多く見かけるようになりました。

英語留学で一躍有名になったここセブ島でもIT留学プログラムを提供している学校もあります。

私自身、未経験からITエンジニアへの転身組でもありますが、当初はITエンジニアを目指そうと思っていた訳でもなく、たまたま失業中に友人が立ち上げたIT企業に営業として誘われ入社したにすぎなかったんですね。

そんな私のITエンジニア転身への経緯、ITエンジニアへの転身を図る方法をご紹介していきます。

ITの知識など全くのゼロからのスタート!


当時はITエンジニアの派遣営業でしたので、技術的スキルは要求されはしなかったのですけど、「ITエンジニアのスキル要件をクライアントに説明する」、「クライアントが要求するスキルを持つITエンジニアを探す」のが仕事でしたので、当然知識は必要になります。

前職でPCは使ってはいたので、操作は問題ありませんでしたが、システム開発?プログラミングって何?C言語???みたいな、入社早々全く仕事にならないという事態に直面…

私以外は全員ITエンジニアという環境でただただ右往左往する日々。

最低限の知識は教えてもらいましたが、なんせIT業界については全くの未経験。

教えられたIT知識も、業界知識も、基礎概念すら知らないので全く理解できない!

当然のごとく語られるJavaだのC言語だの専門用語を含んだ会話にそもそもついていけない状態だったんですね。

この状態からITエンジニアへの転身を果たし、現在ではフリーランスで仕事を受注し生計を立てられるまでに至った訳です。

現在は、IT企業に注目が集まることも多く、SNSで情報を入手することも可能ですし、無料で学べるオンライン講座、YouTubeでも学ぶこともできますが、当時はSNSなど存在すらしなかった時代。

今このブログを読まれている皆さんは少なくとも当時の私よりITリテラシーが高いことが証明されていますので(笑)、方法論さえ間違わなければ確実にITエンジニアに転身できます!

ITエンジニアを目指す前に知っておかなければならないこと


現在はブログやTwitter、YouTube、オンライン講座等、無料ですぐに学習を始められるコンテンツがたくさん転がっていますので、思い立ったが吉日!いますぐにでも始めることは可能なのですが・・・

私も職業柄、ITエンジニアになろう!プログラマーがこれからは有望!みたいなキャッチを見るたびに一応チェックしていますが、度々疑問に思うことがあります。

どのコンテンツもいきなりコーディングやプログラミングの学習など、いきなり実践的(技術的)な学習を勧めるケースが多い気がしますが、就職するにせよ、フリーランスで独立するにせよ、まずはIT業界やIT技術の基礎知識、概要を俯瞰して知る(理解する)ことが大切です。

私がまず最初に取り組んだことはIT業界全体の俯瞰と基礎知識の学習でした。

ITエンジニアとはどんな職種?


そもそもITエンジニアと一言で言っても、職種は様々です。

IT業界には、基幹系、システム系、Web系、アプリケーション系など、様々な分野が存在し、システムエンジニア、プログラマー、サーバーエンジニア、Webエンジニア、ネットワークエンジニア等々、様々な職種が存在します。

現在においてはインターネットの存在でそれぞれが密接に連動し、技術的にも延長線上にあることも多いのですが、職種が異なればベースとなる技術要件が異なるので、学習を始め方、学ぶ方法も異なります。

それらが一色単に語られていることが多く、数か月でITエンジニアになれる!稼げる!みたいなキャッチを良く見かけますが・・・

このような業界内における職種、技術要件も知らずにいきなりITエンジニアになる!というのは実際に無理があるんです。

極端な例を挙げるとITエンジニアをプロフでうたいながら、よくよく見るとブロガーやアフィリエイターだった・・・なんてケースも。

すくなくともブロガーやアフィリエイターはITエンジニアとは言いません(笑)

Twitterやプログで名乗り、フリーランスで稼げるのなら別に問題はないのですが、就職を前提とした転身である場合は、ここでミスマッチをしてしまうと実際に求職の際に赤っ恥をかくだけではなく、学習期間が無駄になる、実際に就職できない!という事態になります。

フリーランスになる場合でも、実際に仕事を受ける場合、技術・スキル要件を見誤ると受けたはいいが作れない・・・それ以前にクライアントから提示を受けた仕様・要件が理解できないという事態に遭遇することすらあるでしょう。

人には得意不得意がありますが、目指す方向、スキルのミスマッチをしてしまうと、わざわざ不得意な方向に走ってしまう可能性すらあります。

一般職に例えると営業が会計職に応募する、会計処理の案件を受注するような感じです。

いかに無理があるかわかりますよね(笑)

ですので、まずはIT業界、職種、最低限の技術知識などを「知る」ことから始めましょう。

アフィリエイターとは?

前述しましたが、Web業界にはブロガーやアフィリエイターと呼ばれる職種もありますが、これらはWebサイト、ブログにアフィリエイト広告などを設置し、広告収入を稼ぐ人たちを指します。

アフィリエイターでも自分自身でサイトを制作する人たちもいますが、彼らはWeb制作を目的としている訳ではありませんので、Web系職種とは一線を画します。

Web制作の案件を受注しながら自分のサイトを制作し、アフィリエイト広告などで別収入を確保するというWebデザイナーも沢山いますが・・・私もその一人です(笑)

Web制作ができるようになれば、自分でメディアを立ち上げることも可能になるので、制作業務で稼ぎながら、さらにアフィリエイト収入を得るという相乗効果も生まれます。

技術、マーケティングという面においても相関関係がありますので、さらに可能性が広がること間違いなしですね!

実際に「数か月でITエンジニア!」になれるのか?

このようなキャッチがうたわれているコンテンツを見ると、大抵はWebデザイナーを指しています。

Webデザイナーになるための最低限のスキル要件は、

  • HTML/CSSのコーディング力
  • デザイン、企画力、構成力
  • Photoshopなどを使った画像加工スキル等

で、これらのスキルが習得できれば、就職、案件受注も可能です。

このWebデザイナーレベルであれば数か月単位で技術を習得することは十分可能です。

私はWebデザイナー養成講座の講師をしていたことがあり、実際に上記のスキルを教えていましたので、実地体験として可能であることは保証できます。

Webプログラマーを目指すには?

Webサイト制作のベースとなる言語はHTMLですが、HTMLはあくまで、レイアウトやコンテンツの見せ方など、Webサイトを成型(マークアップ)するためのものであり、厳密にはプログラム言語ではありません。

HTMLはマークアップ言語と呼ばれます。

HTMLコーディング(マークアップ)は数か月で習得することは十分可能ですが、プログラミングを同時に数か月で習得し、プログラミング系の職に応募、案件を受注することは困難です。

Webプログラマーを名乗るには、PHPなどのWebプログラミングが出来る、Webサーバーやデータベース、ネットワークなど、ハードウェアの理解・知識があり、構築技術などのスキルが要求され、それらはHTMLコーディングやデザインスキルとは根本的に異なるものだからです。

ですので、Webプログラマーを目指すにしても、まずは

  • 1. HTMLコーディグを身に付けWebデザイナーへの転身を果たす。
  • 2. Web系プログラミングなどエンジニア系スキルを身に付ける。

というのが最短のルートです。

少なくとも、1.が達成できた時点で、就職、フリーランスとして案件受注も可能になりますので、まずはここを目指しましょう!

昨今のWebサイトはHTMLだけでは実現できない技術が使われているケースが多いので、転身を果たした後、実務にて徐々に学んでいくことも十分可能ですし、あらためてプログラミング学習に着手するでも決して遅くはありません。

ITエンジニアに転身するのに学歴は必要か?

ITエンジニアは実力社会です。

要求されるもの、Webサイトやメディア、アプリケーションなどが実際に作れる実力がある、その実力され認められれば学歴はさほど問題にはされないのですが・・・

大手企業に就職する場合、大卒等の学歴が要求されるケースが一般的です。

こればっかりは企業側の採用条件になるので、なんとも言えないのですが、フリーランスとして独立稼働する場合はほぼ問題にはされません。

ちなみに私は高卒です(専門学校中退)が、フリーランスとして独立して以来、学歴が問題になったこと、それで案件が取れなかったことは一度もありません。

何度も言いますが、要は実力。

クライアントが要求するものをきちんと理解し、作れれば全く問題ありません。

年齢的障壁、中高年からのITエンジニアへの転身は可能なのか?


私自身、現在はITエンジニアとして働いていますが、20才で地元の中古車販売店に就職してからIT企業に転職するまでの約15年間は営業やコーディネーター、マネジメントなどの一般職畑を点々としてきた転身組です。

IT業界入りは35歳でしたが、当初は営業職+学習期間を考えると、技術職への転職がアラフォー、独立したのは45歳の時ですので、既に中年の域ですね(笑)

まったく未経験から知識、技術を学び、中年で独立して約10年、まあもちろん順風満点とは言えませんでしたが、現在においてもこの仕事で働き、稼ぎ、生計を立てています。

先にも述べた通り、IT業界は実力主義ですので、実力さえあれば年齢に制限はありません。

但し、転職となるとやはり学歴と同様、年齢制限にかかるケースが多いのは確かです。
(求人における年齢制限は違法ではあるんですけど、現実はここの制限がかかることが多いです。)

もちろん職種、思い立った年齢層、学習期間、転職や独立のタイミングによっても異なりますが、少なくとも独立に制限はありませんよね。

私以上の年齢からプログラミングを学習し、ITエンジニアに転身した!というケースも多々ありますので、決して不可能なことではありません。

私の場合もそうでしたが、IT業界に入るまでに経験した営業やマネジメント、社会経験は決して無駄にはなりませんでしたし、むしろ技術者として働くようになってからも十分に活かすことができました。

IT業界で技術職とは言っても、やはりビジネスが直結するものでもあり、技術スキルだけでは立ち行かなくなる場面も多々あります。

実務経験・知識+技術スキルは最強です!

余談ですが、フィリピンで若い子たちと話している際、もう自分はおっさんだから・・・みたいな話をすると一様に、

It’s just a number!
(年なんて)ただの数字だよ!

と返されます(笑)

そうなんですね。

年齢で勝手に制限をかけているのは、実は私たち自身なのかもしれません。