15万でフィリピンでできる生活
以前、フィリピンの物価の安さは、必ずしも生活費を圧縮するものではないとお話しました。とはいえ物価安を享受する生活も不可能ではないのですが・・・今回はそんな生活に迫ってみます。
フィリピンで生活コストを抑えて生活するには?
フィリピンが物価が安いというのは事実であり、生活費を抑えるという目的であれば、限りなく抑えることも十分可能です。
但し、まず大前提として、日本のような便利で、快適で、清潔な暮らしにはなりません笑)
また同じフィリピンでも、生活する場所によっても違います。
マニラやセブとその他の地方都市ではまた差も出てきますが、普通の日本人がフィリピンの地方都市で暮らすというのは考えにくいので、今回はセブで月額15万の生活費として考えてみます。
住宅コスト
例えば15万円の生活費があれば、高級住宅街は厳しくてもそれなりの住宅は十分手配できます。
賃貸料の2~3万ペソ(約5~7万)も出せば、比較的安全なマンション、住宅が借りられるので、残りを水道光熱費と食費、娯楽費などに充てることができますね。
もちろん安物件も探せますが、治安、安全面を考慮したら、最低でも1.5万ペソ以上の物件がいいいでしょう。
セブの総合情報サイト、セブポットには賃貸物件情報などもあるので、そちらで賃貸費用感をつかむのもいいでしょうね。
ちなみに10月23日現在、セブポットの情報に3万ペソで3ペッドルームの新築タウンハウスが紹介されてますね。
セブ市に隣接するマンダウエ市のショッピングモールの近くで、日本食レストランがたくさんある通りにも隣接しているようなので、立地はよさそう。
新築だからきれいだし、写真を見ると温水シャワーも使えるみたい(笑)
3万ペソだと約7万円なので、15万の生活費で考えると約半分が賃貸料に持っていかれるのはきついですが・・・それに単身ならこんな広い家はいらないので、ワンルーム(フィリピンではStuidoタイプ)でもっと安い物件を探した方がいいですね。
ちなみに私が以前借りたことがある物件はワンルームのトイレ・シャワー付きの一軒家。サブディビジョン内にある中国系フィリピン人の離れですが、1か月の賃料が1万ペソ(約2.3万)でした。
住宅の質
上記のように3万ペソ以上が賃貸料に充てられるなら、比較的立地も良い、清潔な物件も探すことができますが、それでも日本のマンションや新し目のアパートより装備面で劣る場合が多いし、作りも雑。
基本バスタブとか温水シャワーとかもないので、定番水シャワーです(笑)
また新築物件とかは確かに魅力ではあるけど、家具とか電化製品とかを揃えなきゃいけないことを考えると、かえって割高になります。
家具はともかく、冷蔵庫や洗濯機、レンジなどがないと生活が始められないし、フィリピンでは家電は安くはありません。
それにエアコンもですね。これないとムリです(笑)
家具・家電付きの賃貸物件もたくさんあるので、多少家賃が高くても、そっちの方がいいと思います。すぐ生活がはじめられるし。
水道光熱費・インターネット
電気とインターネットはフィリピンはかなり高いです。
ヘタすれば日本と変わらないので、ワンルームに単身で住むとしても、毎日エアコンガンガン、インターネットもそれなりのスピード・・・みたいな要求があるとそれだけで1万ペソ以上はかるく飛びます。
ガスはプロパンが主流、水も水道水は飲料できないので、ウォーターサーバーを買って、水は配達してもらうという手配が主流です。
ここは節制するとして2万円の予算取り・・・高っ(笑)
食費
例えばローカルのフィリピン料理だけで済ますことだけを考えて、うまくやりくりすれば月1万円ぐらいでも十分いけます(笑)
毎日日本食レストランで朝昼晩みたいな食生活だと当然食費も跳ね上がります。
日本食レストランで一般的な定食チックな料理と飲み物を頼むと1回に千円ぐらいは楽にかかります。
仮に日本食レストランで毎日昼夜と考えると1か月6万円!
これに朝食、間食、たまに飲み!みたいなコストを考えたら、住居と食費で10万オーバー!これじゃムリですね。
なので、普段は自炊、やすいフィリピンフードでたまに日本食みたいな感じになりますかね。それでも3万円ぐらいは最低でもかかっちゃうかな。
娯楽費・その他
ここまでで仮に
- 家賃を家賃で1.5万ペソ(約3.5万円)
- 水道光熱費に1万ペソ(約2.3万円)
- 食費に2.5万ペソ(約6万円)
とすると合計11.8万円かかる計算になりますね。
残り3.2万円、フィリピンペソにすると約1.3万ペソ・・・う~ん
これだけ残れば、もう少し食費とかにも回せるかな。
1か月に自由に使えるお小遣いと考えれば、フィリピンなら十分ではありますね。
但し・・・!
ここでは医療費とかは考慮してません。
フィリピンの高度医療は決して安くはないので、海外旅行保険などの医療費負担を考えなければなりませんし、日本の携帯電話をフィリピンでも併用するとなれば、それだけでも月に1万、2万円は飛んでしまいますよね。
そんな経費も考えていくと、たとえ単身だったとしても、月15万円で十分おつりがくるとは言い難い現実があります。
ほんとにフィリピン人と同じローカルライフ!であれば、この半分でも十分と言えば十分ですが、そんな生活に耐えられる日本人はそういないでしょう(笑)
家族連れだとさすがに15万円じゃ厳しいですね。
子供の教育費がこれだとでそうもない・・・
ちなみにもっと高いとか、そんなにかからない!という向きもあるかもしれませんが、住む場所、選択する生活様式によってもちろん高くなったり、安くなってくるのは当たり前ですのであしからず・・・これは一種のシミュレーションですので。
紹介しているペソ建料金は1円=0.42で計算しています。
あくまでここで紹介した生活コストはあくまで月額ペースで考えています。
例えば賃貸物件を借りる際には、フィリピンでも前家賃や保証金がかかります。それぞれ家賃の2~3か月分が相場です。
それに生活を始める上での家具や家電、その他生活用品をそろえる費用などは勘案してませんのであしからず・・・
物価の安さを享受するには・・・?
それでは月15万円の収入で、フィリピンではどんな生活ができるのか?
日本でも住宅の購入もしくは賃貸と、住む家を手配するコストが一番高くなると思いますが、それはフィリピンでも同じこと。
前述のような高級物件であれば、ヘタをすればそれだけで賃貸料がすっ飛んでしまいます。
ですので住環境そのものがまず日本よりはるかにグレードダウンするという面は否めません。
もちろん物価の安いフィリピンですからめっちゃ安物件を探すことができますが、治安、安全面を考えたら最低でも1万ペソ以上の物件が望まれます。
本日の為替レートが0.43ぐらいなので、1万ペソ=2.3万ぐらいですね。
但し、この程度の予算で借りれる家は、比較的安全な場所のワンルームというレベルです。