フィリピンの教育事情

2015.03.18

フィリピンの教育システムは欧米と同様の6―4―4制(初等教育6年間、中等教育4年間、高等教育4年間)をとっています。就学前教育は保育園もしくは幼稚園からなり、2歳半から6歳の児童は5歳もしくは6歳まで通園ができ、その後初等教育機関へ入学します。
初等教育期間の6年(一部私立教育は7年間)は原則として義務教育です。

就業前教育機関(ナーサリー、キンダー)

日本の保育園、幼稚園にあたり、2歳半から4歳の子供が、5歳又は6歳まで通うことが可能で、その後小学校に進学します。原則として初等教育機関への準備教育(聞く・話す・読む・書く)が実施されます。

初等教育機関(エレメンタリー)

日本の小学校にあたり、1~4年までの低学年と5~6(7)年までの高学年の2つのレベルに分けられます。フィリピンでは初等教育のみが義務教育となり、公立学校の授業料は無料となります。

中等教育機関(ハイスクール)

日本の中学校と高校を一緒にしたような教育機関で、12歳から15歳までの4年間就学します。フィリピンでは中等教育までが基礎教育として取り扱われ、その後、職業技術訓練校や大学に進学します。

高等教育機関(カレッジ・ユニバーシティ)

日本の短大・4年生大学にあたります。専門的職業や学問分野の学位取得を目的としたカリキュラムが用意され、4年~6年で卒業します。特定の技術訓練などを行う2~3年制の職業訓練校などがあります。

 

フィリピンの教育体制

フィリピンは元来、教育熱心な国で教育水準も高いと言われ、英語教育にも力を入れており、その英語力は世界的にも認められています。フィリピンの教育機関は、公立と私立校に加え、インターナショナルスクール等がありますが、それぞれの教育水準の格差や学校によるレベルの違いは大きいようです。

公立学校

初等、中等、高等教育機関に分けられます。初等~中等教育では学費はかかりませんが、教育水準の低さにより、日本人の子供がフィリピンの公立校に通うケースは極めて低いようです。また、都市部と地方部との地域差によっても大きなレベル格差が見られます。

私立学校

大学付属やカトリック系、中華系の私立学校が多く、一般的に初等(初等前)~中等(~高等)教育までを一貫して行います。教育水準は公立学校より高いですが、学費が現地の物価レベルと比較し高額となりますので、富裕層の子供しか通えません。

インターナショナルスクール

私立教育機関として位置し、在外国人向けの国際教育を行います。フィリピンでは、マニラやセブなどの大都市圏にあり、ほとんどが初等前から中等教育までの一貫教育を行います。ESLプログラムなども充実しているのが特徴です。

 

現地教育を受ける。

外国人の子息がフィリピンで教育を受ける事情となった時に選ぶのは私立学校もしくはインターナショナルスクールです。双方とも教育費は高額となりますが、日本の私立、インターナショナルスクールから比べれば格安です。双方とも英語が標準言語となりますので、国際教育に触れることもできます。

 

ポイント

・ 公立校は財政難により慢性的な教室や教員、教材の不足に陥っており、教育の水準の低下が危ぶまれています。
・ インターナショナルスクールの場合、ESL ’English as a Second Language) プログラム(第2言語としての英語教育) も充実しています。
・ 欧米式の教育システムですので、教育カリキュラムも日本とは異なります。帰国する際には、日本式のカリキュラムに適応させるためのケアが必要です。
・ フィリピンで学校に通学する手段は車での送迎が一般的です。日本のような集団登校やスクールバス等はありません。子供の安全面を考慮しても両親による車での送迎がベターですので、送迎を前提とした通学距離で学校をチョイスしましょう。
・ マニラであれば日本人学校がありますので、日本に戻るのが前提の場合は、そちらを選択するのであれば、日本式カリキュラムで学習ができます。
・ セブには日本人補習校があります。全日制ではありませんので、そちらの場合は平日現地学校で学習し、予備的に日本語や日本的教育を行うというものです。

日本人教育
マニラには日本大使館付属日本人学校がありますので、日本人教育も受けられます。