フィリピンで医者にかかる

フィリピンが採用しているオープンシステムとは、一般的に診察と治療が切り離されて行われるもので、それぞれをクリニックと総合病院が分担する仕組みです。
クリニックは各病院に籍を置く開業医の診察オフィスという位置づけであり、重症患者や入院が必要な場合には総合病院の施設を利用し治療を行うというシステムです。
フィリピンの代表的な総合病院
本格的な検査や治療、救急医療は総合病院が受け持ちます。
マニラやセブなどの大都市には、国立や私立の医学大学付属の病院が数多くあり、規模も大きく設備も充実しています。
フィリピン ジェネラル ホスピタル
Philippine General Hospital (PGH) ~マニラ
フィリピンを代表するフィリピン大学医学部の付属で国内最大規模の国立総合病院です。フィリピン最大規模の医科教育病院でもあります。
マカティ メディカルセンター
Makati Medical Center (MMC) ~マニラ
フィリピンでも最高クラスの医療を提供している私立総合病院で、フィリピンで始めて心臓外科手術を成功させた病院としても知られています。救急外来あり。
セント ルークス メディカル センター
St Luke’s Medical Center (SLMC) ~マニラ
国内で始めて医療認証機関JCI:Joint Commission International(本拠地:アメリカ)の認証を受けたフィリピン最高水準の私立総合病院です。
チョン ワ ホスピタル
Chong Hua Hospital ~セブ
華人系の私立総合病院で、セブでは、セブ ドクターズ ホスピタルと並ぶメジャー病院です。
日本人も多く利用しています。
セブ ドクターズ ホスピタル
Cebu Doctors’ Hospital (CDUH) ~セブ
医科大学を併設する私立総合病院で、ビサヤ・ミンダナオ地方の医科教育病院でもあります。土地柄、観光客や在留邦人も多く利用している病院です。
フィリピンで医療サービスを受ける
海外では、クリニック等を開業している内科や小児科などの専門医をかかりつけ医として決め、なにかあった際にはまずそれらの医師に相談します。
このかかりつけ医が投薬や治療方針を決定し、総合病院での検査、治療なども主導します。
いざという時にハイレベルの治療を受けるためにも、良いかかりつけ医を見つけておき、緊急時の対応やどの病院の手配が可能かなどを確認しておくことが重要です。
ワンポイント
- フィリピンの病院は一部日本語が可能な病院もありますが、ほとんどが不可となります。語学に不安がある場合は、マニラ日本人会診療所に相談するのがベターです。
- 検査や入院など医療費が高額になる場合などでは、支払い能力を証明するもの(クレジットカードなど)やデポジット(保証金)提示できないと診療を拒否されることもありますので、海外旅行保険などの備えも必要です。
- 本格的な検査、治療は総合病院で行いますが、病院により設備面や技術レベル面に大きな差があるようです。特に衛生面に問題が見られる場合もありますので、安易に病院を選ぶことはできません。
- フィリピンには公的な救急車はなく、各病院に専属の救急車を依頼する有料サービスになります。救急医療を受診する際においてもかかりつけ医の紹介があれば手続きが円滑にすすみます。
マニラ日本人会診療所
マニラ日本人会が運営する日本人向けの診療所で、一般診療、健康診断、小児予防接種などを受けることができます。
診療科目は内科・小児科・産婦人科で、電話やメールなどで健康相談をすることもできます。