フィリピンの住宅設備

フィリピンの住宅の傾向
フィリピンの中流以上の一般住宅はスペイン統治時代の影響からか、ヨーロピアンテイストの鉄筋コンクリート住宅が多いのが特徴です。防犯対策上これらの家は、窓やドアに鉄格子が取り付けられ、塀も高めに作られています。
電気・水道・ガス
フィリピンの住宅はインフラ整備の悪さから電力及び水道の安定供給には不安が残ります。
生活の根幹とも呼べる生活インフラですが、都市や地区、地域によってもサービスレベルに雲泥の差がでてしまうのも、フィリピンならではのこと・・・。
電力
フィリピンの電力供給は、大都市圏においては比較的安定供給されていますが、送電システムの故障などの影響による停電も発生します。このため富裕層の住宅などでは、ジェネレーター(自家発電機)等を配備し、停電に備えています。
水道
電力同様大都市圏では整備されていますが、基本的に水圧が低いことから地域や時間帯により断水するケースも多く見られます。このため住宅の地下・屋上に貯水タンクを設置し、水圧の確保と断水時に備えます。
ガス
フィリピンでは暖房の必要がありませんので、ガスの利用は調理等に限られます。
このため、日本のような都市ガスは整備されておらず、LPG(プロパンガス)を利用します。地域のガス会社と契約を結び、ボンベによる供給となります。
住宅設備
日本とフィリピンでは、気候、習慣の違いにより住宅の設備等が異なります。
特に水回り環境はよくないので、無用なストレスの原因になります。貯水タンクや水回り器具、設備面などの配備状況に特に注意を払いましょう。
日本と同じような環境を手にいれるためには、多少の投資と手間を覚悟しなければなりません。
飲料水
水道水が飲めませんので、ウォーターディスペンサーを配備します。水及びお湯の飲料利用が可能となりますので、非常に便利です。地域のミネラルウォーター会社と契約すれば、タンクを定期的に配達してくれます。
トイレ
一般的にはアメリカ式の便器で、住宅のレベルによっては便座がないことも多いです。
フィリピンの一般的な住宅の浄化槽はトイレットペーパーの使用を想定していない場合が多いので、注意が必要です。
バスルーム
シャワーのみの習慣であるため、バスタブは標準で装備されません。
シャワーは一般的には水シャワーですので、温水が出るか確認が必要です。ホームセンターなどで電熱式の温水シャワー器具を購入し、取り付けることもできます。
家具
現地で販売されている家具は、主にヨーロピアンテイストの木工家具が中心です。
出来、見栄えとも豪華なものが多く、価格も非常に安いのが魅力です。但し、細部のつくりが雑である場合も多いです。
家電
電圧220Vであるため、基本的に日本製品は利用できません。
日本ほど種類、性能は選べませんが、白物家電をはじめ、現地仕様の日本メーカー家電を購入することができます。日本から持ち込む小型家電等は、電圧コンバーターを介してください。
コンピュータ
電力が不安定で停電も発生することからUPS(無停電電源装置)の利用をお勧めします。