海外移住を決断する前に乗り越えなければならない3つの壁とは?

自分が移住したからかどうかわかりませんが、海外に移住するという選択肢は、かつてないほど身近になってきているようです。
昨今のグローバル化の流れや少子高齢化社会、日本国内の閉塞感、就職問題、子供の教育問題、地震、放射能汚染などの災害不安など、ネガティブ、ポジティブ要因はあるものの、今の日本の様々な問題に起因した海外移住という選択肢は今後ますます一般的になっていくのではと感じます。
またそれに呼応するように、教育移住や海外就職といった新たな価値観、選択肢も広まりつつありますが、そうは言っても、海外に移住するともなれば、そう簡単にできるものではありませんよね。
海外移住を阻む3つの壁
私の場合は、仕事絡みという大きな理由はありましたが、それとて断ることもできました。
日本にとどまるという選択肢もあったわけですが、あえて行くと選択したわけです。それでも最後まで迷ったポイントは3つありました。
- 娘の教育問題
- そして仕事(収入)
- 家族、両親の同意
という3つのポイントです。
恐らく一度でも「海外移住ということを考えた方なら誰でも同じ壁にぶつかると思います。
もちろん現地の事情に詳しくなかったりすれば、生活不安も大きいと思います。
ただこれは、事前調査や準備期間をしっかりとることで解決できます。現地で信頼できる人を探したり、現地エージェントに依頼することで十分クリアできる問題です。
私の場合は、フィリピンとの付き合いも長かったので現地の事情もよくわかっていましたし、妻がフィリピン人ですから生活の不安も特にありません。娘が生まれたのもフィリピンですし、いとこやはとこがわんさかいるフィリピンですから、本人も喜んでくれるはず・・・
このような事情から、最低限生活の不安は克服できるというのが根底にある上で、この3つの壁に挑みました。
まず娘の教育はどうするのか?
本当にフィリピンでいいいのか・・・?と何度も自問しました。日本の教育と比較しフィリピンの教育が劣っているとは思えない。
むしろこれからの子供たちに欠かせない国際競争力を身に着けさせるには、むしろ日本よりいいだろうという結論に達しました。
フィリピンに来てから、娘の教育については紆余曲折はありましたが、今は現地のプライベートスクールに通い、狙い通りの教育を受けることができています。
次に仕事(収入)は大丈夫なのか?
今回の話はクライアントからのフィリピンでの仕事の打診から始まったことなので、そちらからの収入が見込める前提。
それに加えもともとWeb制作の受託事業を行っていたので、パソコンとインターネットさえあればどこでも仕事ができる状態でしたので、一番楽観視していたんですが・・・
最後に家族の同意が得られるか?
という問題でしたが、最初の2つの見通しがたつことで、家族への説得は格段としやすくなりました。
妻はフィリピン人ですから、自分の国に帰ることに異論はありません。ただ、日本の生活に慣れきってしまってたので、多少の抵抗はありましたが(笑)
両親も両手放しで賛成・・・といい訳にはいきません。
やはりかわいい孫と頻繁にあえなくなる寂しさもあるし、やはり心配もあると思いますし・・・。
あれからちょうど1年たった今、あの時の決断とこの1年を思い返してみると、予想と大きく違ったことも多かったですが、ほぼ想定内でなんとか安定した生活を送ることはできていますし、あの時決断して良かったと思っています。
ただ、まだあの時悩んだ3つの壁を乗り越えたとは思っていません。