フィリピンの英語環境

フィリピンの公用語はタガログ語と呼ばれる言語ですが、英語も公用語として使われており、アメリカ、イギリスについで世界で3番目に英語を話す人口が多い国なのです。

フィリピン人同士で話す会話はほとんどがタガログ語やビサヤ語(主な母語のひとつで地方によって異なる方言のようなもの。

実はこのような母語が172にもあるそうです)ですが、アメリカの植民地であった影響もあり、アジア諸国の中ではもっとも英語が普及した国として認識されています。

 

フィリピン人の英語環境

同じくアメリカ文化を取り入れながら発展してきた日本と比べ、圧倒的に英語が浸透しているフィリピンではありますが、それは社会環境によるものが大きいと思われます。

TVやラジオなどのマスメディアはタガログ語放送に加え、英語専用のプログラムなども放送していますし、ハリウッド映画などもオリジナルの状態で全米公開と同時に封切られます。

公共の場においても英語が多く使用されており、庶民レベルでアメリカ文化が深く浸透していることが世界第3の英語大国と呼ばれる所以です。

フィリピン人の英語教育

フィリピンでは、初等教育段階から公用語であるタガログ語、英語によるバイリンガル教育が実施されていますので、きちんと教育を受けた人たちは英語を話すことができます。

但し、公立系と私立系の学校では極端に教育水準が異なる上、都市部と地方のレベル格差も非常に高くなっているようです。地方部の公立校では教員が不足している上、教科書すら全生徒に行き渡らないなんていう現実もあります。

反面、有名私立校では全教科英語で授業を行い、学校内は英語以外の会話すら禁止なんて学校もたくさんあります。

当然、私立校は費用が高額になるのである程度裕福な家庭でしか選択できず、比較的貧しい家庭は公立校で教育を受けるという図式になります。

フィリピン人の英語水準

それでは、フィリピン人は全国民レベルで英語を自由自在に操れるか?というと実はそう言うわけではありません。

ご承知のようにフィリピンは非常に貧富の差が激しい国です。学校に通えない(通えなかった)人々もたくさんいます。

受けた教育水準により英語力に差が出てしまっていることも否めないでしょう。管理人の経験からすると、英語の会話が普通にできるのは、少なくとも中流家庭以上で育ち、ある程度の学歴を持った人たちに限られるようです。

但し、高水準の英語教育を行う私立校で教育を受けた人たちの英語力ははっきり言ってすごい!

もはやネイティブスピーカーとして世界で十分通用するレベルの英語を身につけている人もたくさんいるのです。

フィリピン人の発音

フィリピン人の発音に懸念を抱く方も多いようですが、庶民の英語レベルでは確かにフィリピンなまりがあります。しかしながら、高水準の英語教育を受けた人は、ほとんどアメリカ英語と遜色のないきれいな英語を話します。

実際のところフィリピン人の英語力に目をつけた欧米企業などがフィリピンにコールセンターを続々と設置しています。

コールセンターとは通販など電話でお客様と対応し、商品の注文などを受け付けたり、顧客のサポートをしたりする窓口ですから、発音も含め、生半可な英語力では通用しない部門です。

フィリピンにコールセンターを置く理由は、一番に人件費が安いということですか、欧米の企業がフィリピン人の英語力をいかに評価しているかということがわかりますよね。

なまりという観点で見れば、アメリカ英語ひとつをとっても都市部と地方部ではかなり発音が異なりますし、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアといった主要英語圏でも発音は違います。